機能そのものだけではなく、デザインツールに最適なユーザーインターフェースについても実験を重ねています。
Adobe系ツールでは、パラメーターを左右にドラッグすることで、キーボードなしに滑らかに数値編集することができます。その操作感をより親切に、より高度に進化させたバージョンです。
いちいちクリックししてポップアップ画面を開くのも面倒くさいし、常にサイドパネル上に表示させていおくのも邪魔だし、もう少し素早く操作できたら良いのに、と思っていました。「ドラッグで微調整」機能をカラーピッカーに応用することで、「ちょっと明るくする」「ちょっと色相を回す」といった相対量での調整が、ワンアクションですみます。より厳密に調整したい場合は、引き続きクリックで見慣れたポップアップ画面を開くこともできます。
サイコロを振るUIなんてのがあればチャーミングかと思い、作ってみました。
https://twitter.com/_baku89/status/1382942749058428928?s=20
多くのアニメーションエディタは、時間を横軸、位置や値を縦軸にとったグラフを編集できるようにできています。その代わりに、「速度」や「加速度」といった変化量を入力することで、勝手に位置が積分されてくれるエディタを作ってみました。
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ふつう、スクリーン向けグラフィックにはRGB、印刷にはCMYKといった色空間が使われますが、ものによってはよりチャンネル数が増えたり、あるいは減ることもあります。特色印刷や特殊加工は、インクや加工工程の数だけ「版」が必要になりますし、3DCGのテクスチャ作成では「拡散色」「反射率」「でこぼこ」などといった数多くのチャンネルを扱います。そうした版やチャンネルを含めた色空間を、出力媒体に合わせてユーザー定義出来ると便利ではないかという習作です。